論文概要
化学産業はプラスチック等、現代の生活を支える幅広い製品を提供する一方で、直接的・間接的にプラネタリ・バウンダリーズ (Planetary Boundaries) の複数の項目に対して脅威をもたらしています (温室効果ガス排出、マイクロプラスチック、窒素・リンの流出等)。
本論文では、日本の化学産業がプラネタリ・バウンダリーズを尊重しながら、温室効果ガス排出のネットゼロに移行するための定量的な経路(pathway)を複数示し、その実現に必要なアプローチについて事業戦略上の要所と併せて提示いたしました。このアプローチは、日本と同様な制約を抱えている他国にも適用できると考えています
論文タイトル
Scope 1, 2, and 3 Net Zero Pathways for the Chemical Industry in Japan
著者
Daisuke Kanazawa, Andreas Wagner, Alexandre B. Kremer, Jane J. Leung, Shajeeshan Lingeswaran, Peter Goult, Sophie Herrmann, Naoko Ishii, Yasunori Kikuchi
ジャーナル
Journal of Chemical Engineering of Japan
DOI: https://doi.org/10.1080/00219592.2024.2360900
問い合わせ先
東京大学 未来ビジョン研究センター グローバル・コモンズ・センター 共同研究員 金沢 大輔
2024年07月09日