世界保健機関(WHO)事務局長と世界銀行(WB)総裁が共同議長を務める、 世界健康危機モニタリング委員会 (Global Preparedness Monitoring Board: GPMB )が年次報告書を発表しました。 GPMBはグローバル・ヘルス、 獣医疫学、 環境、 人権、 経済、 法律、 ジェンダー、 開発など幅広い分野の世界的に認められたリーダーや専門家で構成されており、 疾病の発生や健康に影響を及ぼす緊急事態に対する備えと対応能力の強化に向けた進捗状況について、 政策立案者や世界に対し、 独立した包括的評価を提供することを使命としています。 石井菜穂子教授・CGCダイレクターは同委員会のメンバーとして活動に参画しています。
本報告書は、GPMBモニタリングフレームワークを用いた分析に基づくもので、 パンデミックやその他の疾病の発生に対する世界の準備状況が依然として不十分であることを明らかにしています。 COVID-19以降進展はみられたものの、いまだ脆弱であるか、あるいは耐性が低下している分野もあり、 政治的コミットメントとリソースの拡大が喫緊の課題であることを浮き彫りにしています。
関連リンク(外部サイト)
GPMB 公式サイト Global Preparedness Monitoring Board
報告書全文 A Fragile State of Preparedness: 2023 Report on the State of the World’s Preparedness (PDF, 4.1 MB)
公開日:2023年10月30日
編集日:2024年02月08日