日本の化学産業の温室効果ガス排出ネットゼロ への道筋と戦略を発表
グローバル・コモンズ・センターとSYSTEMIQ社からなる研究グループは、世界の化学産業がネットゼロを実現するための道筋を2022年に提案したのに続き、今回は、日本の化学産業がスコープ1、2のみならず、スコープ3*1 も含めたネットゼロを実現するための道筋と戦略に関する研究レポートを発表しました。具体的には、最近公表された学術論文*2 が示すネットゼロを実現するための定量的な道筋から得られる知見と、日本および日本の化学産業に関する知見を組み合わせることで、日本の強みと弱みを踏まえた戦略や行動方針を示し、現在の日本の化学産業と望ましい未来とをつなぐ架け橋となることを目指したものです。
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持続可能な地球の未来を築く日本の化学産業 :Planet Positive Chemicals in Japan 温室効果ガス排出のネットゼロを実現しさらなる役割を果たす (PDF, 6MB)
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関連情報
*1スコープ1、2、および3はGHGプロトコルに基づく(スコープ1は自社における直接排出、スコープ2は自社が購入・使用したエネルギー起源の間接排出、スコープ3はスコープ2以外の間接排出を指す)。参考:https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/estimate.html
*2 Kanazawa D. et al., Scope 1, 2, and 3 Net Zero Pathways for the Chemical Industry in Japan, Journal of Chemical Engineering of Japan, 57, 2360900 (2024), https://doi.org/10.1080/00219592.2024.2360900